こんにちは😊
川口市の田中ピアノ教室です。
ピアノのレッスンでよく使われるツェルニー。
生徒さんの中には「音が多くて難しそう…」「速く弾けない…」と不安になる方もいますが、実は正しく練習していけば、確実に力がつく教材なんです。
今日は、私がレッスンで生徒さんにお伝えしている「ツェルニーの練習のコツ」をご紹介します。
1. 両手で弾く前に、片手でしっかり
多くの生徒さんが「とりあえず両手で…」と挑戦してつまずきます。
まずは片手ずつ、正しい指使いで弾けるかを確認しましょう。特に左手は和音や伴奏のリズムが崩れやすいので、片手練習を丁寧に。
2. 指を独立させる練習
「速く弾けない」と悩む生徒さんに共通しているのは、指がまだ十分に独立していないこと。
練習のときには
ひとつひとつの音をはっきりと打鍵する
弱い音量で粒をそろえる
この2つを意識してもらっています。
これを繰り返すだけで、驚くほど音が整ってきます。
3. メトロノームは頼れる相棒
最初から速いテンポで弾こうとすると、必ず音が崩れます。
私はレッスンで「まずはゆっくり、正確に」と声をかけています。
テンポは一段階ずつ上げていきましょう。難しい部分だけ切り出して繰り返すのも効果的です。
4. 練習曲=音楽
「ツェルニーはつまらない」と感じる生徒さんもいますが、実は音楽的に弾くことがとても大切です。
フレーズの山を意識したり、強弱をつけたりすると、一気に音楽らしくなります。
私は「ショパンを弾くときと同じように表情をつけてみてね」とよく伝えています。
5. 毎日少しずつ
ツェルニーは、1回の練習で仕上げるものではありません。
「今日はここまで!」と目標を小さく区切りながら、毎日10分でも続けていくこと。
この積み重ねが一番の近道です。
おわりに
ツェルニーは、基礎練習と音楽性をバランスよく育ててくれる大切な教材です。
生徒さんを見ていても、ここをしっかり練習した子は、その後に弾くショパンやベートーヴェンがぐんとスムーズになっています。
「大変そう…」と感じるときこそ、焦らずコツコツと。
その努力が必ず将来のピアノ演奏に生きてきますよ。