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川口市道合の田中ピアノ教室です。
ヤマハ銀座店コンサートサロンで行われた
尾城杏奈さんのピアノリサイタルを
聴きに行って参りました。
ベーゼンドルファーのコンサートグランドピアノで、
長さは290センチ、重さは552キロという
ピアノの中でも最高峰のグランドピアノです。
通常のピアノより9鍵盤多く
多い部分は黒く塗られています。
弦も低音部は太く豊かな響きで
ピアノの魅力をより一層引き出しています。
リサイタル曲目は
メトネル作曲 4つのおとぎ話より
Op.26-1、Op.26-2
ラフマニノフ作曲
コレルリの主題による変奏曲Op.42
ストラヴィンスキー
ペトルーシュカからの3楽章
ショパン
24の前奏曲
という曲目でした。
メトネルはロシアの作曲家で、
伝統的な後期ロマン派のスタイルで、
情緒豊かなメロディや和声が魅力的です。
おとぎ話というメトネルの
独創的な曲は聞いていて、
夢見心地なふわっと優しいメロディでした。
尾城さんの持つ感性豊かで
柔和な音色がまた一層この曲を引き立てていました。
コレルリの主題は、ラフマニノフの友人であるクライスラーに捧げられた曲で主題と20の変奏、間奏とコーダで作られています。
ベーゼンドルファーで聴くラフマニノフは
本当に低音域の豊かな響きや
強弱、特にPの柔和な響きが美しく
聴き入ってしまいました。
ストラヴィンスキーのペトルーシュカは、
有名なバレエ音楽です。
この曲は、ルビンシュタインから
過去のどの曲よりも難しい曲を、
と依頼され作られたそうです。
一楽章の激しさ、二楽章の情感豊かな表現、
三楽章の浮き上がり掻き立てる音の響き、
本当に素晴らしかったです。
ショパンの前奏曲は、
バッハの平均律から影響を受けて
24の調性で書かれています。
ショパンの人生を描いたような
感情豊かな表現がとても魅力的でした。
24曲通して聴くと
この曲が如何に傑作であるか
感じることが出来ました。
尾城さんの表現力も素晴らしかったです。